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2007年8月24日 (金)

イラクはサッカーも強いが労組もナカナカらしい

イラク戦争の目的はやはり石油でしたか

 ブッシュ大統領がいらついています。理由はイラクの石油立法が遅れていることです。マリキ首相につて「不満がある」と述べた上、「更迭もありうる」とまで言いました。

 ワシントンからのニュースレターによると、カナダ、メキシコとの三カ国首脳会談の後の記者会見でのことです。

 21日のこの会見で 「一般的に言ってイラク指導部に対しては一定の不満がある」、として、「石油法制定」の問題をあげ、「イラク政府が国民の要求に応えていないのなら、国民が政府を交代させるだろう」 と述べています。

 また、大統領だけでなく、20日には、米上院のレビン軍事委員長(民主)と、ワーナー前軍事委員長が署名した、”マリキ首相を不信任にして更迭するようイラク議会に呼びかける” 「声明」 を発表しています。

 石油法は今年2月に政府が「承認」し、現在は議会の承認待ちとなっていますが、イラクで最大の労組である石油労組連盟が、「今後30年間に亘って、石油の開発利益を多国籍企業に売り渡すもの」 として、強く反対しているのです。

 この法律には、生産分担協定が盛り込まれており、それが石油開発の権利だけでなく、ロイヤリティー(開発企業が政府に支払う報酬)の額や生産枠の決定権を外国企業 (どこの国の企業かは解かりますよね) にゆだねるものになっています。(このような協定は、他の産油国ではみな反対しているものです)

 イラク石油労組連盟は労働条件の改善と、石油法の撤回、石油資源の公有化を要求して7月に大規模なストを行いましたが、これがイラクの主権擁護の運動の中心になりつつあることが、米政府の不満の元になっているというのです。

 旧フセイン政権下で労働運動が抑圧されていましたが、現在は活発に活動していると言われます。しかし、米占領軍と政府はフセイン時代の「公務員労組禁止令」 を維持しており、団体交渉をも禁止しています。

 アメリカがバクダッドを占領したとき、政府機関などの建物を誘導ミサイルで破壊したのですが、石油省のビルは無傷で残し、施療した直後に、米石油企業の職員が入り込んでいたという報道を思い出します。

 4000人近くの戦死者を出してもなお兵力を増強して、支配を安定させようというアメリカの本当の狙いが、あらわになりつつあります。(あきさん)

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アメリカの大統領官邸としてホワイトハウスといったらみんな知ってますよね。 皆ホワイトハウスの名前から、またTVでの映像からもともと真っ白な建物だったのだと考えていると思います [続きを読む]

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